アンケートでリストを最大限活用するには?
アンケートを取ってマーケティングや事業展開に使っていこうという試みはよくおこなわれるようになりました。リスト販売業者を利用して候補を決めるのは合理的な方法としてよく知られていますが、その依頼結果を最大限に活用するにはどうしたら良いのでしょうか。
母集団をどのように取るかを決めよう
アンケートを実施するときにコストパフォーマンスを上げられるようにするにはかかるコストを抑えつつ、目的に応じて有効利用できる集計結果を得られるようにするのが肝心です。
効果を最大化するために欠かせないのは目的に合っている母集団を選び出すことで、想定から外れているような対象が母集団に含まれてしまっていると効果が上がらなくなってしまいます。
業者から購入することで母集団を確定しようとする場合には、業者に対してこのような母集団を選んで欲しいと明確に伝えることが必須です。その母集団の条件を細かな要素から考えておく準備がまず必要になります。企業の種類として株式会社、合名会社、公益財団法人やNPO法人などといった分離で絞り込むことも可能です。
また、どの業界の企業なのか、どんなジャンルの商品を取り扱っているのかといった点でも分類してもらうことができます。BtoBのビジネスをしているか、BtoCの事業を主としているかといった点でも絞り込んでもらえます。
さらに、事業として扱っている業界や商品だけでなく、企業がターゲットとしている顧客範囲についても条件に盛り込むことが可能です。女性をターゲットにした商品やサービスを開発している企業、高齢者向けの商品を販売している企業といった形が典型的なものです。
条件として挙げられるものはたくさんありますが、具体的にどのようなカテゴリーで分類して選定してもらえるかは業者によって異なります。具体的に条件を決めることができた段階で、その条件に沿って候補を絞り込んでくれる業者を選び出すことも重要です。
実際に相談してみると本当に対応できるかどうかを明確にしてもらえるので、相談は試行錯誤を経て決めましょう。
リストの取得の仕方を最適化しよう
リストの取得の仕方についても最適化するのがアンケートのコストパフォーマンスを高めることにつながります。業者からのリストを取得するときにアンケートの場合には顧客情報を詳しく手に入れる必要はありません。
個別に特定できないことがむしろ求められるので、リストの中には名称や住所、電話番号などの情報を盛り込んでもらう必要はありません。アンケートの実施をする方法に応じて適切な連絡先を確保できること、母集団としてカウントするのに適切な条件を満たしていることを確認できれば良いのです。
情報量が多くなるほど価格が高くなってしまうのが普通なので、情報量を最小限にすることとコストを削減することができます。母集団に含めるのに適切かどうかの判断を業者に任せてしまうことができるなら、本当に最低限の情報しか得なくて済むでしょう。
それによってコストを最小限に抑えることができると、大幅にコストパフォーマンスが高まります。
アンケートの実施まで委託するのも効果的
さらにコストパフォーマンスを上げるための方法として考えてみると良いのが、業者にアンケートの実施まで委託する方法です。
自社で全て実施しようとすると最低限でもメールアドレスや電話番号などの情報を提供してもらわなければなりません。その情報を他の目的で使用することもできる点を考慮すると、販売業者としては価格を上げて提供せざるを得ません。
しかし、アンケートの実施のために顧客情報を得なくて良いという形にできれば業者のリスクが少なくて済みます。結果として支払わなければならないコストも抑えられるのが一般的です。
その代わりに実施を業者に委託しなければならないのは確かですが、社内のリソースを使わずに済むのでトータルで見ればメリットが生まれるでしょう。実施してもらった結果は集計してわかりやすい形で納品してもらうこともできるので、リソース負担を最小限にするという意味でも活用価値があるやり方です。
リストを利用してアンケートを実施する方法は優れているものの、最大限に活用できるようにするには工夫が必要です。依頼する前の時点でまずは母集団をどうするかを明確に決めることが必須で、どんな条件で候補を選んでもらうかを具体的に定めましょう。
また、リストに含まれている情報量が多いほどコストがかかってしまうので、アンケートの実施方法に応じて最小限の内容にすることが肝心です。可能であれば業者にアンケートを実施して集計してもらうようにしましょう。コストパフォーマンスを上げつつ、社内リソースを最小限にするのに適した方法なので前向きに検討してみるのが大切です。